この建造物の設計を手掛けたのは、日本を代表する建築家である内藤廣氏だ。既存の図書の保管・閲覧機能を遥かに超え、未来へと開かれた公共建築のあり方を提示した意欲作として知られる。全長約200メートルにおよぶ細長いメタリックな外観は、まるで宇宙船か未来の秘密基地を彷彿とさせる。
館内に足を踏み入れると、ダイナミックな木製ルーバーの天井と、打ち放しコンクリートの質感が織りなす独特の温かみと緊張感が交差する。光と影の計算し尽くされたコントラストは、時間帯によって劇的に表情を変える。内藤氏が仕掛けたこの重厚な空間構成こそが、本施設を単なるローカルな図書館から世界的なデザイン名所へと引き上げた原動力だ。