もしあなたの周りに「わかる」を連発する人がいたら、あるいは自分自身がそうした癖に悩んでいるなら、対話のモードを意識的に切り替える必要がある。ここで威力を発揮するのが、プロのカウンセリングでも用いられる「アクティブ・リスニング(積極的傾聴)」の技法だ。
- 「どのあたりに共感した?」と具体的に問い返す: 相手が「わかる!」と言ったタイミングで、「どの部分が一番そう思えた?」と柔らかく質問を重ねる。浅い相槌であれば、相手はハッとして自分の言葉で深く考え始める。
- 「わかる」を「そう感じたんだね」に言い換える: 自分が聞き手になる場合、「わかる」と自分の同意を挟むのではなく、相手の感情そのものをオウム返しで受け止める。「それはつらかったね」「そう捉えたんだね」と返すことで、自分と相手を切り離した真の傾聴が成立する。
- 沈黙を恐れずに間を取る: 即座に相槌を打つ必要はない。一呼吸置いてから言葉を返すことで、反射的な口癖をブロックできる。