今でこそ誰もが知る名曲ですが、リリース当時のチャートアクションは韓国音楽界を揺るがす大騒動へと発展しました。この背景を知ることで、楽曲に込められたドラマ性をより深く理解することができます。
インディーズの奇才からK-POPのトッププロデューサーへ
SHAUN(本名:キム・ユノ)は、韓国屈指の実力派インディーズ・ロックバンド「The Koxx(ザ・コックス)」のキーボーディスト兼ソングライターとしてキャリアをスタートさせました。卓越したシンセサイザーの演奏技術とトラックメイク能力を買われ、EXOの『Monster』やSHINee、SUPER JUNIORといった大手SMエンターテインメント所属アイドルの楽曲制作・リミックスに多数関わってきた、業界屈指のプロフェッショナルです。
突如巻き起こった「音源買い占め(サジェギ)疑惑」の真相
2018年7月、リリースから数週間が経過した『Way Back Home』は、当時チャート上位を席巻していたTWICEやBLACKPINK、防弾少年団(BTS)などのメガヒット作を抑え、韓国最大の音楽配信プラットフォーム「Melon」をはじめとする主要チャートで突如1位へ急上昇しました。
大手事務所に所属しないインディー出身ソロアーティストの急激な首位獲得に対し、一部のネットユーザーやコミュニティから「深夜帯のチャート逆走は音源買い占め(サジェギ)ではないか」という激しいバッシングが巻き起こりました。
しかし、所属事務所による徹底的なデータ開示請求および韓国文化体育観光部(省庁)や検察による調査の結果、「不正な操作や買い占めの証拠は一切認められない」という公式見解が示されました。この逆走の真の原動力は、FacebookやTikTokなどのショート動画プラットフォームで楽曲を使用した一般クリエイターのUGC(ユーザー生成コンテンツ)が自然発生的にバズを起こした「純粋なバイラルヒット」だったのです。
兵役(2019年〜2026年)を誠実に終えた後も、ワーナーミュージック等を通じてグローバルに楽曲を発表し続け、DJ・プロデューサーとして第一線で活躍を続けています。