「未満」という言葉の本質は、その数値に達していない状態を指す点にある。たとえば「20歳未満」であれば、19歳11ヶ月30日までは含まれるが、20歳になった瞬間に対象から外れる。辞書編纂の最高峰として知られる『広辞苑』を開いても、明確に「その数値に達していないこと」と記載されている通りだ。
これに対して「以下」や「以上」は、基準となる数値そのものをピタリと含む表現だ。「20歳以下」なら20歳を含むし、「20歳以上」でも同様に20歳が含まれる。一方で「超える(他を凌駕する・上回る)」は基準数値を含まず、それより大きい数値を指す。この四者の境界線を整理すると、数値を含むグループ(以下・以上)と、数値を含まないグループ(未満・超える)に美しく二分されるのだ。