血糖値がジェットコースターのように乱高下する際、血管内皮細胞では大量の活性酸素が発生する。これが血管壁を内側から傷つけ、動脈硬化や細小血管障害のトリガーとなる。かつて社会的に大きな反響を呼んだNHKスペシャル「血糖値スパイクが危ない」や、現在もNHKオンデマンドで視聴されているドキュメンタリー映像で警告された通り、この現象の真の恐ろしさは「自覚症状がないまま血管損傷が蓄積すること」にある。
厚生労働省が公表している健康調査や動脈硬化性疾患の予防指針においても、空腹時血糖値だけでなく食後血糖値の管理が極めて重要視されるようになった。心筋梗塞や脳卒中といった生命に関わる疾患、さらには将来的な認知症リスクの高まりに繋がるプロセスを食い止めるためにも、予防医学の観点からのアプローチが急務となっている。