1988年、香取はわずか11歳で事務所に入所し、芸能界への第一歩を踏み出す。同年にSMAPが結成されると、最年少メンバーとして多忙を極める日常が始まった。
当時、神奈川県横浜市鶴見区の自宅から都内のレッスン場やスタジオへ通う日々。同世代の子供たちが放課後に遊んでいる時間も、彼は電車に揺られながらダンスのステップを頭に叩き込んでいた。男性アイドルとしての過酷な下積み生活のなかで、鶴見の家族や地元の友人は、彼が唯一「等身大の自分」に戻れる安全基地だったという。多忙を極めても地元の小中学校に通い続けた経験が、気取らない親しみやすさと、どんな環境にも適応できる芯の強さを形作った。