教育やスポーツの現場では、生まれ月が子どものパフォーマンスに与える影響として「相対年齢効果(Relative Age Effect)」が広く知られています。
特に小学校低学年の段階では、4月生まれと翌年3月生まれの間におよそ1年の月齢差があるため、早生まれのスポーツにおける体格差や筋力・持久力の差は顕著に現れます。ジュニア期の選抜チームやプロスポーツ選手の統計データを見ても、4月〜6月生まれの割合が高く、早生まれの比率が低くなる傾向が国内外の各種研究で指摘されています。
さらに早生まれの学力差への影響に関しても、文部科学省の学力調査や各種追跡調査において、小学校低学年時点では標準テストの平均点に有意な差が見られることが分かっています。幼少期においては、単に知能の優劣ではなく、問題文の読解スピードや集中力の持続時間といった発達段階の違いがテスト結果に反映されやすいためです。
ただし、これらの格差は中学校・高校と年齢が上がるにつれて身体的発達の頭打ちとともに自然と解消されていきます。重要なのは、幼少期に「自分は勉強や運動が苦手だ」という思い込み(学習性無力感)を抱かせないよう、家庭や指導者が他者比較ではなく過去の本人の成長を評価することです。