かつてのお笑い界は、文字通り男性中心の社会だった。女性コンビといえば、どこか自虐的か、あるいは男性の引き立て役に甘んじることが多かった時代だ。そこへ颯爽と現れたのが、細身のいくよ師匠と、ふくよかなくるよ師匠の二人だった。彼女たちの漫才の画期的な点は、互いの容姿をネタにしつつも、根底に強烈な「愛とリスペクト」があったことだ。けなし合うのではなく、むしろお互いを引き立て合い、輝かせる。このスタイルこそが、現代の多様性(ダイバーシティ)を先取りしていたと言える。
「どやさ!」が遺したもの——今なお響く「いくよ・くるよ」の魂と、令和の女性芸人たちが受け継ぐバトン
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