薬丸裕英が芸能界での第一歩を踏み出したのは、当時のジャニーズ事務所から男性3人組グループ「シブがき隊」としてデビューした1982年のことだ。数々のヒット曲を放ちアイドル時代の頂点を極めたが、グループ解散後は多くのアイドルが直面する「その後のキャリア」という壁に突き当たることになる。
しかし、彼はアイドル像への執着を捨て、テレビ司会者への道を選択した。その決断を結実させたのが、1996年にスタートしたTBSテレビの生活情報番組『はなまるマーケット』である。女優の岡江久美子さんとともに共同MCを務めたこの番組は、実に17年半にわたる大長寿番組となり、彼を「日本の朝の顔」へと押し上げた。
朝の帯番組を担当することは、タレントにとって莫大なレギュラー収入を約束するだけでなく、主婦層を中心に絶大な好感度を獲得する機会となる。この時期に築いた圧倒的なお茶の間での信頼感こそが、現在の高水準な収益を支える盤石な基盤となった。