2012年のSDN48全員卒業後、彼女を待ち受けていたのは過酷なタレントサバイバルでした。アイドルという看板が外れた芸能界で生き残るため、野呂佳代が選んだのは「泥臭く笑いを取りに行く」バラエティ番組への本格進出でした。
『ロンドンハーツ』や『ゴッドタン』などの人気番組において、彼女は自身の体型変化やアイドル時代のプライドを逆手に取った「いじられキャラ」「負け美女」としてのポジションを確立します。この時期における体重変化の背景には、ストレスや年齢による代謝の変化に加え、バラエティの現場で求められる役割への過剰適応という側面がありました。
当時のインタビューや出演番組での述懐によると、「可愛いアイドルでありたい自分」と「番組の期待に応えて体を張る自分」の間で激しい心理的葛藤があったと語られています。しかし、彼女は自虐に甘んじるだけでなく、どんな無茶振りにも瞬時に打ち返す瞬発力と、共演者を決して不快にさせない絶妙な間合いを磨き上げました。この10年間の下積みこそが、後の大ブレイクを引き寄せる決定的な人間力を育てたと言えます。