尺沢や孔最に加えて、経験豊富な鍼灸師が現場でよく組み合わせるのが、鎖骨の下にある「中府(ちゅうふ)」や、手首の横紋上にある「太淵(たいえん)」だ。胸元の緊張を緩める中府は、呼吸が浅くなっている時に胸郭を広げる助けとなる。
また、ツボ押しと同時に「呼吸を楽にする体勢」をとることも極めて重要だ。横になったまま激しく咳き込む時は、背中の下にクッションを挟んで上半身を少し起こすか、横向きになって少し丸まる姿勢をとるとよい。気道への負担を減らした状態でツボを刺激することで、沈静化のスピードは格段に上がる。