常紋トンネルと並び、北海道屈指の心霊廃墟として語られるのが釧路市郊外に位置する雄別炭鉱(ゆうべつたんこう)跡です。かつて栄華を極めながらも閉山によって突如としてゴーストタウンと化したこの地には、病院跡や炭鉱住宅が手つかずのまま放置され、数多くの怪奇現象が囁かれてきました。
テレビ特番のロケでは、こうした廃墟群に潜む心霊現象の検証も幾度となく試みられました。現場では音声マイクに不可解なノイズが混入したり、照明機材のバッテリーが急激に消耗したりといったトラブルが頻発したと伝えられています。
宜保氏はこの地を訪れた際にも、かつて過酷な採掘作業に従事し、不慮の事故で命を落とした炭鉱夫たちの残留思念に深く心を痛めていたとされます。恐怖を煽る演出を求めるディレクターに対し、彼女は一貫して「ここは冷やかしで訪れる場所ではない」と窘め、亡くなった方々の供養を最優先にするよう求めたというエピソードが残っています。