現在進行している「2026年中期経営計画」において、同社が掲げた目標は極めて明確である。それは、米菓単体のメーカーから「グローバル食支援企業(Better For You Company)」への進化だ。成熟しきった国内市場の天井を破るため、北米やアジアを中心とした海外市場への大規模な投資が実行されている。
北米市場では、現地の健康志向やグルテンフリー需要を背景に、米由来の軽やかな食感が受け入れられている。従来の「日本の駄菓子・米菓」という枠組みを捨て、現地のライフスタイルに溶け込むオーガニックライスクラッカーとして再定義したことが功を奏した。現地の流通網を網羅する買収劇や生産ラインの現地化により、海外売上高比率は年々飛躍的な伸びを見せている。
さらに、同計画のもう一つの核が植物性由来の食材を活かした新事業だ。米の可能性を極限まで引き出す独自の技術力を用い、乳製品を使わない植物性チーズやバター、発酵食品の展開に踏み出した。単なる代替食にとどまらない「美味しさ」を追及した戦略が、持続可能な食の未来を切り拓いている。