運転免許試験場や警察署の撮影ブースは、誰にとっても独特の緊張感が漂う場所だ。警視庁をはじめとする各地の施設で撮影される運転免許証の写真は、アングルや光の当たり方を細かく調整してくれる専属スタッフなど居ない。頭上からの無機質な照明と単色のバック紙という厳しい環境下では、どれほど容姿端麗な人物であっても顔に影が落ち、表情が硬くなりやすい。
ある人気俳優は、更新手続きの際に慌てて撮影ブースへ飛び込んだ結果、生気のない表情で写ってしまい「後悔の残る一枚になった」と後に明かしている。普段はスポットライトを浴び慣れているプロであっても、一切のコントロールが利かない環境下での撮影は容易ではない。