石畳の小道を歩けば、あちこちに隠された細部へのこだわりに目を奪われる。
施設内には『ピーターラビット』をはじめ、『魔女の宅急便』のチェチーリアやキキのパン屋をイメージしたショップなど、世界中で愛される物語の世界観をモチーフにした店舗がぎっしりと並ぶ。単にお土産を売る場所ではない。ドアノブの形状から看板のフォント、壁に這うツタの一本に至るまで、徹底的に世界観がコントロールされているのだ。
「子ども向けかと思って入ったら、大人のほうが夢中になってカメラを構えていた」——現地で出会った30代の旅行者は苦笑交じりにそう語る。小窓から覗くぬいぐるみやアンティーク調の小物など、角を曲がるたびに新しい発見がある構造は、現代の都市生活で摩耗した探究心を素直に刺激する。