スキャンダル発覚後、中川氏の政治生命は風前の灯火と思われた。しかし、彼女の地盤である北海道11区(十勝地方)の有権者の反応は複雑だった。亡き夫・昭一氏の時代から続く強固な後援会組織は、動揺しつつも彼女を支え続けた。
選挙のたびにこの問題は対立候補からの格好の攻撃材料となったが、中川氏は地道なドブ板選挙と地域密着の政策訴求で生き残りを図った。有権者が求めたのは、過去の私生活の過ちよりも、地域経済や農業政策に対する具体的な実績だったのだ。この事実は、地方選挙における「スキャンダル」の影響力と、有権者のリアリズムを物語っている。