筋トレと有酸素運動を両立させる上で、運動メニューと同じかそれ以上に結果を左右するのがプロテイン摂取のタイミングと栄養戦略です。
筋トレ直後は筋タンパク質合成(MPS)の感受性がピークに達しますが、その直後に長時間の有酸素運動を行うと、筋肉を修復すべき血液が全身の循環器系へと奪われてしまいます。この弊害を避けるため、筋トレ終了直後または有酸素運動の最中にEAA(必須アミノ酸)やBCAAをドリンクで摂取し、血中アミノ酸濃度を人為的に高めておく手法が効果的です。運動全体の終了後45分以内にホエイプロテインと適量の糖質を補給することで、カタボリックの進行を完全に遮断できます。
また、有酸素運動の新たな選択肢として定着したのがHIIT(高強度インターバルトレーニング)です。「20秒間の全力運動+10秒間の休息」を8セット(計4分)繰り返すタバタ式プロトコルなどに代表されるHIITは、運動中のみならず運動終了後も数時間にわたって代謝が高い状態が続く「EPOC(運動後過剰酸素消費)」を引き起こします。
短時間で心拍数を急上昇させるHIITは、長時間の持続走と異なり筋組織の破壊が少なく、心肺機能向上と脂質代謝促進を最小の時間で同時に達成できる強力なツールです。ただし神経系への負荷が非常に高いため、脚の筋トレと同日に行うのは避け、上半身トレーニングの日や単独のセッションとして配置するのがセオリーです。