全国に点在する全254金の信用金庫。その規模と健全度には大きな格差が存在する。全国信用金庫協会がまとめた最新データによれば、預金残高で首位を走る京都中央信用金庫や岡崎信用金庫などは、中堅地方銀行をも凌駕する数兆円規模の資金力を誇る。一方で、過疎化が進む地域を地盤とする小規模金庫は、厳しい預貸ギャップと資金運用難に喘いでいる。
投資家や預金者が最も注目すべきは、定期預金金利と自己資本比率のバランスだ。金利引き上げ局面において、一部の信用金庫は競って魅力的な高金利キャンペーンを展開し始めている。だが、高金利の裏にあるリスクも見逃せない。不良債権比率や有価証券の含み損状態など、バランスシートの健全度を見極める眼識が今こそ求められている。金利の高さだけに目を奪われず、ディスクロージャー誌に隠された真の財務体質を解読することが不可欠だ。