相模湾の水平線を一望する高台にひっそりと佇むヴィラや、1日数組限定のスモールラグジュアリーホテル。葉山町が持つ最大の魅力は、大型開発を免れたからこそ残る、洗練された静寂にあります。近年の旅のトレンドは、賑やかな観光名所を巡るスタイルから、静けさのなかで地域ならではの美食と景色を味わい尽くすスタイルへと明確にシフトしました。
地元住民の間で密かに愛されてきた穴場といえば、一色海岸の南端に位置する小高い岩場から眺める夕刻の景色です。観光客が足早に去った後、空が茜色から深紫へと移ろう数十分間は、まさに息を呑む美しさ。そして食の楽しみも見逃せません。近海で朝揚げされたフレッシュな地魚を、シェフ自らがハーブとともに焼き上げる限定ビストロのランチコースや、地元農家が丹精込めて育てた三浦野菜をふんだんに使った創作料理は、食通をも唸らせています。日常の喧騒を忘れ、特別な時間を過ごす贅沢な休日プランが今、感度の高い大人たちの間で静かなブームとなっています。