過密なスケジュールと圧倒的な権力構造が支配していた昭和から平成初期のテレビ業界。そこで起きた出来事を、数十年が経過した今になって告発することに対し、一部からは「なぜ今更」という無理解な声も上がった。しかし、トラウマは時間の経過によって自動的に消え去るものではない。
彼女がSNSという手段を選んで自らの体験を語り始めた背景には、長年抱え込んできた苦痛をこれ以上一人で背負いきれないという切実な限界と、二度と同じ被害者を生まないでほしいという切なる願いがあった。その生々しい言葉は、従来のメディアが報じにくかった「業界のタブー」を直接世間に提示する衝動となった。