事故の瞬間や、搬送される高山の様子を捉えた画像は、当時SNSや掲示板に数多く投稿された。現在もそれらを検索する人は後を絶たない。なぜ人々は、その痛々しい瞬間を目に焼き付けようとするのか。そこには、プロレスというエンターテインメントが内包する「本物の危険」を確認したいという、人間の根源的な好奇心が存在する。
しかし、それは同時に、彼らが日々どれほどの危険と隣り合わせでリングに上がっているかを示す動かぬ証拠でもある。写真は嘘をつかない。マットに倒れ伏した巨躯は、プロレスラーという存在の脆さと、それゆえの美しさを同時に突きつけてくる。