過激化する仁科の監視と、真実を知った藤子の葛藤を描いた最終盤では、ふたりの関係性がどのように決着するのか大きな注目を集めた。絶望と恐怖に直面しながらも、藤子はただ逃げるのではなく、仁科の抱える孤独とその本質に向き合う道を選ぶ。警察の介入と激しい愛憎の衝突を経て、仁科は自らの犯した罪を受け入れ、藤子の前から姿を消すこととなる。
結末における最大の焦点は、ふたりが迎えた「完全な決別」でありながら、どこかお互いの存在が救いとなった余韻を残した点にある。仁科の執着は決して許される行為ではないものの、彼女と関わったことで長年の暗闇から一歩踏み出すきっかけを得た。制作陣が仕掛けたこのラストシーンの裏側には、単なる愛憎劇に留まらない、人間の孤独と救済という重厚なテーマが流れている。