施設の中核をなすのが、質の高い音響性能を誇る2つのホールだ。約735席の「さくらホール」では、クラシックコンサートからオペラ、コンテンポラリーダンス、演劇まで幅広い公演が繰り広げられている。残響時間の計算し尽くされた響きは、演者・観客の双方から高い評価を受け続けている。
一方、木目を活かした和テイストの「伝承ホール」(約345席)は、落語や歌舞伎、能楽といった伝統芸能から、新進気鋭のインディーズ演劇までを飲み込む独特の熱量を誇る。花道を備えたこの空間では、客席と舞台の距離が驚くほど近く、演者の吐息や皮足袋が舞台を擦る音までがダイレクトに響く。伝統を未来へ繋ぐ拠点として、若い世代の観客も着実に増やしている。