映画界はいま、大きな変革の渦中にある。映画芸術科学アカデミーがスタントおよびアクション技術に対する新部門の設置を進める中、映画の歴史を支えてきた不世出の裏方たちへ改めて光が当てられている。
CGでどんな映像も作り出せる時代だからこそ、危険と隣り合わせの現場で命を吹き込んできた「裏の主役たち」の存在が不可欠だという認識が広がった。その象徴的アイコンとして、常に名前が挙げられるのが福本清三だ。名前すらクレジットされない時代を長く生きながらも、己の仕事に誇りを持ち続けた彼の姿勢は、現代の映画制作者たちにとって道標のような輝きを放っている。