50年以上前の遊具を安全に動かし続けることは、口で言うほど容易ではない。メーカーの保証期間などとうに過ぎ、交換パーツの製造が終了しているケースも珍しくないからだ。
今なお現役であり続ける背景には、現場の技術者たちによる執念とも言える「動体保存」のノウハウが存在する。パーツが手に入らなければ、自社や提携工場で旋盤を回して部品を削り出し、日々の点検で小さな異音も見逃さない。単に古いものを放置しているのではなく、絶え間ない手入れと情熱によって「昭和」が今日まで生き生きと維持されている。安全面への徹底した拘りがあるからこそ、世代を超えて安心して家族連れやカップルが遊具に乗り込める。