慎二(高橋一生)とゴン(中村倫也)。タイプは真逆だが、どちらも魅力的な二人の男性の間で揺れ動いた凪(黒木華)。視聴者の多くは「最終的にはどちらか一人を選び、新しい愛のかたちを見つけるのだろう」と予測していた。だが、彼女が選んだのは「誰の隣にも立たない」という選択だった。
なぜ凪は二人を選ばなかったのか。その真の理由は、彼女が求めていた「お暇」のゴールが、誰かに守られる恋人関係ではなく、「自分自身の足で立ち、自分の空気で息をすること」だったからだ。慎二とヨリを戻せば、過去のトラウマや対等になれない依存関係に逆戻りするリスクがあった。一方で、ゴンの甘やかしに身を委ねれば、それは新たな居心地の良いぬるま湯に溺れることを意味していた。どちらを選んでも、それは「本当の自立」ではない。二人を拒絶することこそが、凪にとって唯一の解放だったのだ。