「反抗期もなく、いつも素直だった」。逮捕された少年の親たちが異口同音に口にする言葉だ。実は、親の期待に応えようとする「良い子」ほど、他者からの評価や金銭的な自立を急ぐ傾向がある。ちょっとした挫折や、友人関係での見栄から、誰にも相談できずにネットの闇に逃げ込んでしまう。
孤立感は、SNS上の見知らぬ「優しい大人」によって埋められる。リクルーターは親身になって悩みを聞くフリをしながら、徐々にマインドコントロールを仕掛けていく。「君ならできる」「親には内緒だよ」という言葉が、居場所のない若者の心に深く刺さるのだ。