2018年に関西国際空港を襲った高潮被害は、海上空港の脆弱性を世界に知らしめた。あれから対策が進められ、護岸の嵩上げや電源設備の防水化が完了したものの、2026年現在の気象モデルが弾き出す「スーパー台風」の脅威は依然として無視できない。
大阪湾は奥深い形状をしているため、南西からの強風が吹くと海水が湾内に押し寄せやすい。風圧と気圧低下による吸い上げ効果が重なれば、想定を超える高潮が発生する。関西空港のみならず、堺泉北港や大阪港周辺の臨海部工業地帯においても、高潮による冠水対策の再点検が急ピッチで進められている。