2026年3月、明治が発表したニュースは日本中を駆け巡った。1971年の誕生以来、日本のキャンディー市場を牽引してきた「チェルシー」の全ラインナップ販売終了。ピーク時には年間約25億円を誇った売上高が、市場環境の変化や若年層のガム・グミへのシフトによって約5億円まで低迷していたことが背景にある。
「まさかあのチェルシーが消えるなんて」——ニュースが流れた当日のSNSは、悲鳴と困惑の声で埋め尽くされた。都内の駄菓子店や大手スーパーでは買い占めが相次ぎ、半世紀にわたり家族の団らんや旅のお供にあった存在の大きさを、人々は失って初めて痛感することになったのだ。