箱詰めされたお土産を買い求める従来の光景に加え、いま最も熱い視線を集めているのが、店頭で蒸し上がった直後の状態で提供される「即食」のスタイルだ。
箱根湯本や草津の温泉街では、せいろから出されたばかりの饅頭をその場で味わう食べ歩きが大ブームとなっている。指先に伝わる温もり、口に入れた瞬間に広がる皮のやわらかさと熱々の餡。持ち帰って温め直すのとは一線を画すこの瞬間の体験こそが、旅行者の満足度を劇的に高めている。体験価値を前面に押し出す店舗の工夫が、若年層の脚を現地へと向かわせる強力な動機となっている。