ビル群が立ち並ぶ西新宿の一角、地下へと降りる階段の先に広がる空間は、まさに激辛愛好家たちの聖域だ。ドアを開けた瞬間に鼻腔をくすぐるニンニクと唐辛子の芳醇な香り。そして、厨房から響く威勢の良い威勢のいい声。この高揚感こそが、訪れる者を魅了して離さない第一の理由である。
「辛いだけならどこでも食べられる。でも、中本新宿店のスープには、辛さの奥に豚骨と野菜の旨味がぎっしり詰まっている。一度この中毒性を知ってしまうと、もう他の辛いラーメンでは満足できなくなるんですよ」。毎週のように通い詰めるという30代の会社員男性は、汗を拭いながら熱っぽく語ってくれた。