数年前までの韓国料理といえば、若い世代を中心にSNSで映えるポップフードが話題の中心だった。しかし、ここ数年で風向きは大きく変化した。本物の味を知る30代から50代以上の美食層が本格的に参入し、市場の質を根底から底上げしたのだ。
今や顧客が求めるのは、単なる激辛や濃密なチーズの味付けではない。出汁の深いコク、素材本来の旨味を引き出す調理法、そして目を見張る美しさで盛り付けられたモダンなプレゼンテーションだ。かつて大衆食堂の定番だった料理が、今や一流シェフの手によってアートの域にまで高められている。