かつて、公認会計士の山田真哉氏によるベストセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』が空前のヒットを記録した。あの本では、薄利多売に見える商売が「本業の金物屋の副業として配達する」「ついでに高額なリフォーム工事を受注する」という正規のビジネス構造で成り立っている点が解説されていた。
しかし、現在横行している悪質なケースは、そうした健全な商法とは完全に一線を画している。正当な商行為ではなく、最初から高額な代金をだまし取る目的で接近してくる純粋な悪徳商法へと変貌を遂げたのだ。
正規の業者は明確な見積もり提示と領収書の発行を行うが、悪質なグループは連絡先すら偽る。車体に会社名の記載がなく、電話番号も捨て番号を使用するなど、逃走を前提とした極めて計画的な手口が目立っている。