2026年現在、木嶋佳苗は東京拘置所で静かに、しかし自己の確信を一切崩すことなく日々を過ごしている。死刑確定囚という厳しい立場にありながら、彼女の生活スタイルは他の収監者とは大きく異なる独特の雰囲気をまとっている。規則正しい日課の中で、彼女が最も時間を費やしているのは読書と執筆、そして外部の支援者や関係者との文通だ。
拘置所内での彼女は、取り乱す様子を一切見せないという。提供される食事に細かく吟味を重ね、差し入れの本や嗜好品を心待ちにする姿は、かつて婚活市場で男性たちを翻弄していた当時の執着心と地続きだ。死刑という究極の刑罰を突きつけられながらも、彼女の中では自らを「悲劇のヒロイン」であり「選ばれた表現者」として再定義する作業が今も続いている。