アコギとエレキの違いとは?初心者が挫折する決定的要因と選び方

アコギとエレキの違いとは?初心者が挫折する決定的要因と選び方

アコギとエレキの違いとは?初心者が挫折する決定的要因と選び方について徹底解説いたします。詳細な分析をご覧ください。

ネット上のQ&Aサイトや古い音楽指南書で長年語り継がれてきた言説に、「ギターを始めるなら、まずアコギから始めるべきだ。アコギで基礎と握力を身につければ、エレキは簡単に弾けるようになる」という説があります。いわば昭和から平成にかけて定着した体育会系の根性論ですが、この考え方は実態に即していません。

この言説が誤解である理由は明確です。アコギとエレキは「同じ弦楽器」でありながら、求められる演奏技術の力点がまったく異なる別種の楽器だからです。

アコギで求められるのは、太い弦をしっかりと共鳴させてボディを鳴らし切るピッキングの強さと、コードフォームを的確にキープする指先のタフさです。一方、エレキで決定的に重要なのは「不要な音を鳴らさない技術(ミュート技術)」です。エレキはアンプで音を大幅に増幅し、ディストーション(歪み)をかけるため、弾いていない開放弦のわずかな振動も激しいノイズとなってスピーカーから響き渡ります。右手の手刀部分や左手の余った指を使って、鳴らしたくない弦を常に制音し続ける緻密なコントロールが不可欠となります。

アコギを何年も弾いてきたベテランが初めて歪ませたエレキを持った際、余計なノイズを抑えきれずに演奏が破綻することは日常茶飯事です。「アコギをマスターすればエレキも弾ける」という言説は半分正しく、半分は現場の演奏感覚を無視した神話に過ぎません。アコギエレキどっちから始めるべきかという問いに対して、精神論でアコギを義務付ける理由はどこにもありません。

佐々木 一輝
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佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。