近年、コスメ・美容産業の技術革新によって、子ども向け化粧品市場は前例のない賑わいを見せている。特に除光液を使わずに洗顔やぬるま湯で落ちる「水溶性キッズネイル」や、シールのようにペリッと剥がせるタイプは、爪を傷めない安全な玩具として空前の大ヒットを記録中だ。
だが、この「剥がれやすさ」こそが園生活での予期せぬトラブルを引き起こす。給食やおやつの時間、あるいは昼寝の最中に剥がれ落ちた小さながれき状のネイル片を、幼い子どもが拾って口に入れてしまう危険性があるからだ。乳幼児の誤飲事故防止を第一に掲げる現場にとって、化学物質でできた小さな皮膜が園内に落ちる状況は絶対に避けなければならない。