『残酷な天使のテーゼ』を語る上で欠かせないのが、音楽著作権ビジネスにおける巨額のマネーフローです。作詞者の及川眠子氏はテレビ番組や手記において、本作による印税収入の具体的な内訳を率直に告白し、大きな話題を呼びました。
音楽配信やCD売上にとどまらず、印税を天文学的な数字へと押し上げた主因は「通信カラオケ」と「パチンコ・パチスロ機のタイアップ」でした。
- カラオケ歌唱印税:1曲歌われるごとに作詞者に約1円〜2円が分配。全国のカラオケボックスで毎日数万回歌われ続けることで、年間数千万円規模の安定収入を長期にわたり生み出し続けました。
- パチンコ機のライセンス:2004年以降に導入された『CR新世紀エヴァンゲリオン』シリーズが大ヒット。遊技機1台あたりのライセンス料や大当たり中の楽曲再生に伴い、最盛期には年間数億円の印税が及川氏の口座に振り込まれました。
及川氏はこれらの莫大な印税収入の大半を、かつて結婚していた年下のトルコ人男性への金銭的支援や事業投資(後に多額の負債となり離婚)に投じたという波乱万丈なエピソードも赤裸々に語っています。楽曲の生み出した途方もない富と、作詞家自身の破天荒な人生ドラマは、この楽曲の伝説性をより一層深める要素となっています。