宮城県七ヶ浜町にとって、発電所の存在は長年にわたり町財政や雇用を支える柱であった。固定資産税の収入や関連企業による経済効果は、小さな港町にとって無視できない恩恵をもたらしてきた。だが、エネルギー産業全体の構造転換が進む中、地元の表情には複雑な影が差す。
「発電所が近代化されるのは誇らしいが、将来的に火力発電そのものが縮小していったら町はどうなるのか」。地元の商店主が口にした不安は切実だ。産業構造の変化と地域雇用の維持という二律背反するテーマに対し、町と企業がどのような着地点を見出せるのか、今まさに正念場を迎えている。