フロントオープン最大の魅力は、上段・中段・下段のバスケットをそれぞれ独立して引き出せる卓越したアクセス性の高さと、大型の調理器具も難なく納まる圧倒的なキャパシティにある。食後の後片付けにかかる時間を物理的に縮小できる恩恵は極めて大きく、一度体験すれば元の生活には戻れないと語るユーザーも多い。
だが、安易な導入には危険が潜む。フロントオープン食洗機選びで失敗しないためには、購入前に「意外な導入の落とし穴」を正確に把握しておく必要がある。第一に、前面ドアを倒し切るための通路スペースの確保だ。キッチンの通路幅が狭い場合、扉を開けた際に作業動線が完全に塞がってしまう恐れがある。
さらに見落とされがちなのが、電気工事および給排水設備の条件だ。海外製モデルの多くは単相200Vの専用電源や高い水圧、特定の排水管レイアウトを要求する。既存の住宅構造によっては追加の改修費用が高額に跳ね上がるケースもあり、キッチンリフォームの計画段階から専門業者との密接な打ち合わせが不可欠となる。