パルコの根底には、かつてセゾングループの中核として同社を牽引した増田通二が植え付けた強烈なイズムがある。「モノを売る前に文化を売る」という思想は、ここ広島の地でも鮮やかに息づいている。商業空間にギャラリーや劇場、ミニシアターの要素を融合させ、若者の知的好奇心を揺さぶってきた歴史は伊達ではない。
そのDNAを色濃く体現しているのが、館内スペースや特設会場で定期的に開催されるPARCO ARTの展覧会だ。現代アートの最前線で活躍するアーティストの個展から、サブカルチャーの深淵を覗くエキシビションまで、その振り幅は実に広い。単なる物販の枠組み組みを軽々と飛び越え、訪れた者の価値観を揺さぶるカルチャー・エンタテインメントの提示は、今なお色褪せない輝きを放っている。