アンガウル島の不死身の兵士・船坂弘の絶望的な戦いと奇跡の生還劇

アンガウル島の不死身の兵士・船坂弘の絶望的な戦いと奇跡の生還劇

アンガウル島の不死身の兵士・船坂弘の絶望的な戦いと奇跡の生還劇の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。

1944年9月、太平洋上の小さな孤島で繰り広げられたアンガウルの戦いは、日米両軍にとって血で血を洗う死闘となった。大日本帝国陸軍の歩兵第59連隊に所属していた船坂は、擲弾筒の名手として米軍の物量攻勢を阻み続けた。しかし、集中砲火を浴びた陣地で彼は左大腿部を断裂し、腹部を裂かれ、全身に200箇所以上の破片創を負う。軍医すら絶望し、自殺用の自決用手榴弾を渡すほどの絶体絶命の重傷だった。

だが、彼は死ななかった。自力で這い出し、落ちていた日章旗で傷口を縛り、激痛で意識を失いかけながらも戦場を這い回った。最終的には米軍司令部への単身突撃を敢行。拳銃と手榴弾を手に米軍の厳重な警戒網を突破し、司令部目と鼻の先まで肉薄したところで倒れた。米軍医によって死亡が確認され、野戦病院の死体置き場に送られたものの、翌日奇跡的に息を吹き返す。米兵たちは「マシーン」「サイボーグ」と称賛と恐怖を込めて叫んだという。これこそが、不死身と称された男の凄絶な真相である。

林 結菜
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林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。