アレルギー反応を理解する土台となるのが、1963年にイギリスの免疫学者ロビン・クームス(Robin Coombs)とフィリップ・ジェル(Philip Gell)が提唱した「クームス分類(Gell-Coombs分類)」です。この分類法では、免疫反応を引き起こす主役(抗体や細胞)と、組織障害が起こるメカニズムの違いによってアレルギーを1型から4型に大別しています。
まず押さえるべき最大の分岐点は、「抗体(体液性免疫)が関わるか、T細胞(細胞性免疫)が関わるか」という点です。
1型・2型・3型はすべて抗体(IgE、IgG、IgM)が主導する反応であり、抗原に曝露してから症状が出るまでのスピードが比較的早いのが特徴です。一方、4型アレルギーだけは抗体を介さず、感作されたT細胞がマクロファージなどを活性化させて炎症を引き起こすため、症状発現までに24〜72時間ほどの時間を要します。この時間差こそが、4型が「遅延型アレルギー」と呼ばれる最大の理由です。
近年では、2型アレルギーの亜型として抗体が受容体を過剰刺激する病態を「5型(刺激型アレルギー)」として独立して扱うケースも定着しています。まずは「1〜3型=抗体」「4型=細胞」「5型=刺激」という大枠を脳内にセットしましょう。