『ドクターX』のお約束といえば、オペ終了後に晶さんが東帝大学病院などの院長室を訪れ、「メロンです。請求書です」と笑顔で破格の報酬を要求するシーンだ。一見すると強欲な集金人に見えるこの行動にも、涙なしでは語れない真実が隠されていた。
晶さんが何億円もの巨額の資金を集めていた理由。それは、将来未知子が自分の意志で理想の医療を貫けるよう、独立した「大門未知子病院」を設立するための資金だったのだ。神原名医紹介所は単なる派遣窓口ではなく、未知子の未来を守る防波堤であり、愛の結晶だった。晶さんの健康状態への不安が囁かれるたびに、紹介所の存続やこの夢の行方に注目が集まったのは必然だった。