「ヘビは恐怖の対象ではなく、地域の生態系を支える極めて重要なトッププレデターです」。そう強調するのは、長年にわたり保全活動と調査研究の第一線に立つ爬虫類学の権威、矢部隆氏だ。専門家の視点から見ても、今回の展示手法は従来型の鑑賞の枠を超えた歴史的革新だという。
矢部氏の指導のもと、生息地のフィールドワークで得られたデータがケージ内の温湿度管理や日照サイクルの再現に直接活かされている。野生下の行動を極力引き出す取り組みは、単なる飼育にとどまらない。種の保存と啓発活動を高次元で融合させた実例として、研究者の間でも評価が高まっている。