賀東招二氏による原作ライトノベルと、京都アニメーション制作のアニメ版では、お色気要素の演出アプローチに興味深い違いが見られます。
原作ラノベは、賀東氏特有の切れ味鋭いテキストとブラックユーモアが満載で、セクシャルなネタもド直球のパロディやスラングを交えて軽快に描かれます。文章だからこそ可能な、少し大人向けのキワどいシチュエーションや心理描写が読者の妄想を掻き立てる仕様です。
対するアニメ版は、映像化にあたって下ネタの直接的な過激さを適度にマイルドにしつつ、そのぶん「視覚的な艶っぽさ」「仕草のニュアンス」「音響効果」へと表現をシフト。スカートの翻り方や水滴の滴り、息遣いといったディテールを極限まで磨き上げることで、ファミリー層も笑えるエンタメ性を維持しながら、マニアも唸る極上のフェティシズムを完成させました。この巧みなメディアミックスの匙加減こそ、本作の評価を不動のものにした勝因です。