1996年、集英社が発行する『週刊少年ジャンプ』のページを開いた読者たちは、異彩を放つ画力とダークファンタジーの香りに即座に目を奪われた。ヒット作を次々と生み出す少年漫画の世界において、高橋和希氏が持ち込んだ「バトルではなくゲームで勝負する」という異例のコンセプトは、当時の誌面で強烈な異彩を放っていた。
内気な少年・武藤遊戯が古代エジプトの秘宝「千年パズル」を解き明かしたことで覚醒する、もう一人の人格。この二面性と、多彩なゲームのルールが絡み合うスリリングな展開は、瞬く間に若者の心を掴む。だが、この時点ではまだ、世界を揺るがす爆発の「前奏」に過ぎなかった。