ネット上でしばしば見られる「イオン麻生店は不採算だから撤退する」という論調には、重大な誤解が含まれています。商業施設関係者の分析によると、麻生店の食品売場の坪効率は道内イオン店舗の中でも上位に位置しており、赤字による撤退リスクは極めて低いと評価されています。
問題の本質は「採算性」ではなく、「地権・権利関係の複雑さ」と「駅直結インフラの工事難易度」です。地下鉄連絡通路と直結している構造上、解体および建て替え工事を行うには札幌市交通局との緻密な調整、バスターミナル動線の確保、周辺道路の交通規制など、膨大な法的手続きと安全対策が求められます。単に建物を壊して新店舗オープンを発表するだけでは済まない構造的ハードルこそが、再開発の具体化に慎重な時間を要している真の理由です。