新原氏との平穏な生活を理解する上で避けて通れないのが、菊池桃子氏がかつて経験した元夫・西川哲氏との壮絶な結婚生活と離婚劇です。1995年、人気絶頂期にプロゴルファーの西川哲氏(五月みどり氏の長男)と結婚した菊池氏は、華やかなおしどり夫婦として世間の羨望を集めました。
しかし、その内実は過酷を極めていました。西川氏のゴルフトーナメントでの不振に加え、飲食店経営など手がけた事業の相次ぐ失敗、さらには数億円規模とも報じられた巨額の負債が家庭に暗い影を落とします。追い打ちをかけるように、西川氏の度重なる女性問題や金銭トラブルが週刊誌を賑わせました。菊池氏は長男を出産後、さらに誕生した長女が生後まもなく小児脳梗塞を発症し、左半身麻痺という障害を抱えることになります。
病気と闘う幼子を抱えながら、降りかかる借金返済の重圧と夫の身勝手な振る舞いに耐え続ける日々。当時のワイドショーや取材資料によれば、菊池氏は妻として母として限界まで家庭を支え続けました。しかし、「これ以上子供たちを不安定な環境に晒すことはできない」と決意を固め、17年間の婚姻関係に終止符を打ったのが2012年1月のことでした。
離婚発表時、菊池氏は自著や会見の場でも相手を過度に罵ることなく、静かに「様々な出来事の積み重ね」と語りました。しかし、この壮絶な生活苦と精神的孤立が、彼女に「他者に依存せず自活する力」を強く自覚させ、大学院進学(雇用・労働政策の研究)や客員教授への就任という、知的な自立への原動力となったのは紛れもない事実です。