アポカリプティックサウンドという呼称が一気に広まった契機は、2010年代初頭にウクライナのキエフ、カナダ、ドイツ、アメリカなどで相次いで撮影・投稿された音声動画でした。空全体が共鳴しているかのように響く「低く唸るようなトロンボーンの音」や「巨大な鉄板を引きずるような金属音」は、現地の人々を立ちすくませ、またたく間に世界中のネットユーザーを震撼させました。
新約聖書の終末思想において、神の裁きの始まりを告げる合図として鳴り響くとされる「角笛」に酷似していることから、英語圏では「Trumpets of the Apocalypse(黙示録のラッパ)」、日本では「天空の角笛」や「終末の音」と呼ばれるようになりました。空から音が降ってくるように聞こえるものの、発生源となる物体が視界に一切確認できない点が、人々の根源的な恐怖と知的好奇心を刺激し続けています。