本店閉店後、最も注目を集めたのが「中華街大通りのど真ん中に位置する広大な敷地がどうなるのか」という点でした。約800坪に及ぶ一等地にあった旧本店ビルは、長年にわたり中華街のランドマークとして親しまれてきましたが、破産管財人の管理下で敷地および建物の権利関係が整理され、建物の解体工事が実施されました。
現在、跡地周辺は中華街のメインストリートとしての賑わいを取り戻しており、新たな商業区画やテナントの参入、暫定的な商業スペースとしての活用など、次世代の街づくりに向けた動きが進んでいます。かつての重厚な看板や門構えが取り壊されたことで、地元住民や長年の来訪者からは「街のシンボルが消え、景観が一変して寂しい」という声も多く聞かれます。
昭和から平成にかけての中華街を牽引した「巨大高級楼閣の時代」から、食べ歩きやカジュアルな小型店舗が主役となる「新たな観光地モデル」への過渡期を象徴する出来事として、跡地の風景は街の歴史に刻まれています。